2004年5月29日
JRおおみや鉄道ふれあいフェア
JR東日本大宮工場・JR貨物大宮車両所 公開



acトレイン(E993系)

こういうイベントでは必ず引っ張りだこのacトレイン。次世代の鉄道車両のあり方を検討するために試作された。直接車軸を動かすDDMや連接車体を採用し、各種試験に供じている。車内では車内LANなどの快適な移動空間の提供をするべく試験的要素がたっぷりの車両だ。電源がない場所での展示だったためか、電装品(電灯など含め)は一切作動していなかった。
なお、これらの技術はかなり近いうちに現実の物となるらしい。






 
形式記号と、車体表記類

連接車体のためか昔の鉄道車両(貨車に名残がある)のように、妻面ではなく、車体側面に表記されている。試験車両だから良いが、実車ではやはり妻面に隠されてしまって見ることが出来なくなるのだろうか?
いや、本来は人目についてはいけないものなのかもしれないが。



 
ACトレインのロゴ。車警は各種を取りそろえ、ほとんどの線区を走行できる。


妻面の上部に車籍銘板と製造銘板がある


連接車体構造(見難いかな)

 
こちらは、2両目サハE993の形式記号と車体表記



安全研究所向け試験台車

台車置き場の片隅にブルーシートをかぶりおいてあった。新津車両製作所の製作のようだ。何の台車なのか、一般の台車より少し大きい。



 




NEトレイン(キヤE991形)

ACトレインとくれば、NEトレイン。NEとはNew Energyの略。動力システムの革新によって環境負荷を減らすための研究により試作された。

言うなれば、鉄道版のハイブリッドカープリウスといったところ。あくまで、エンジンは発電のみを行い、その電力をバッテリーに蓄電。バッテリーからの供給によってモーターを動かし走る。また停車時には電力回生ブレーキにより得られた電力をバッテリーに溜める。
なんとも効率の良いお話である。
なお、モーターで動く部分やブレーキなどは極力現在の新系列電車と共通化されていて保守の低減もはかられている。

電力が必要なときだけエンジンで発電するので、駅停車時などはアイドリングストップとなる。実際展示中も、アイドリングとストップを繰り返していた。なかなか面白い。

動力システム革新の研究試験が主な目的の車両のためと思うが、新造費を削減するためか701系などの構体が用いられたようで、外見はぱっと見701系などと似ていて面白くない。




外見は701系やE127系といったところ


 
NEのロゴのように、前面は両側で色が異なる(展示時、左:上野方、右:青森方)


 
各種ロゴ



 
オイルエレメント見〜つけた / 各種標記類 ATSはSnのみ

エンジンは小松製のようだ。内燃機関のため、オイルエレメントがあった。車用のそれとは比較にならない大きさ。でも、これだけ広いと交換はらくだろうな・・・。04.4.12とペイントされていることから、1ヶ月前ぐらいに交換されているようだ。





昭和の生き証人 クモハ40形


未来の鉄道車両ばかり見てきたが、今度は戦前、戦中、戦後の日本の足を支えたクモハ40形を。動態保存されていたが(検査標記も10−6)、旧型電車の正面衝突事故があり、ブレーキ系統が1系統しかない旧型電車は運転してはいけないというようなお達しが出て、静態保存となってしまったようだ。

これも鉄道博物館に保存のためか美しく塗装し直されていた。




サボがにくい





美しく茶色に光るクモハ40074

 
こんな旧型国電ですが、ちゃんとATS−Pを装備しているのです


つい10年ぐらい前までは、毎日のように鶴見線で旧型国電が走っていたのですが・・・




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