★特別企画★(あの幻がもう一度見たい・・・自転車に乗っていこう!・・・時には引き返すのもダ・イ・ジ)

国道121号線 大峠凾嶺越
《山形側旧道その4》

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国道121号 大峠山形側旧道の略図




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大猿倉沢橋。何かあるわけではない。転回所があるわけでも。橋の所で道がぷっつりと切れてしまう。【113】

通行止めという柵を2つ並べている。そして、その柵は鎖と南京錠でもってしっかりと固定されている。

この大猿倉沢を挟んで、斜面の傾斜が大きく異なる。今まで通ってきたところは、比較的緩やかであったのだが、この先は断崖絶壁という言葉が似合う急斜面に道が取り付けられている。

地形図を見れば一目瞭然。この先から大峠までの間で等高線の間隔が非常に密となっているのだ。



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大猿倉沢橋銘板

竣功銘板は欠損していたと思った。

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大猿倉沢橋と大猿倉沢橋(上流側)
大猿倉沢橋は、右手が山形方面である。

そして、ついに・・・・、

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橋を境に・・・。橋のすぐ先、左カーブのところの落石防護ネットは粉々。支柱のみが残る。


山形側旧道は大猿倉沢橋から大峠隧道までは放棄されている。廃道という言葉が似合うすばらしい道が続く。

大峠凾嶺越え(おおとうげかんれいごえ)という石碑が立つ地点は残念ながらこの放棄された区間にあたる。

このままでは誰の目にも触れなくなってしまう。

凾嶺越え。凾嶺とは箱根越えの異称。この大峠越えがいかに険しいかということだ。

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大猿倉沢橋より福島方面を見る。

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しばらく進んで振り返る(山形方面を写す)

落石は転がり放題。木の枝は落ち積もる。

人の心をくすぐる。

廃墟、廃線、、、廃道。人はなぜに「廃」という文字に心うたれるのであろうか?

自然が人間のこざかしい浅知恵と笑うような風景に心うたれる。この道を管理していくことがいかに大変かと言うことが身にしみて分かる。

今まで管理、維持してきた方にただご苦労様と言いたい。

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斜面はコンクリートで吹き固められ、今までと全く違う道であることが分かる。

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行けども行けども、車の入った気配なし。確かに微妙にきれいな路面が確保されているとは言えるが、法面側は落岩、落石、木の枝が積もり積もる。

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草に覆われているが、左の崖も断崖絶壁。洒落にならない険しい道。【114】

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山形県の境界票。【114】

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正面方向には砂防ダムがある。

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砂防ダムのところをこえたら、ついに道のほとんどを木などが埋め尽くし始めた。

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獣の糞があった。

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鬱蒼とした木々に覆われる。

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石碑を見たいとはいえ、命を危険にさらしている。腹飢えたライオン小屋に子羊を入れるようなまねをしているわけだ。いや、腹飢えた酷道121号線に子羊である私が進入している。【115】

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左の木が晴れて、正面にコンクリート吹きつけが見えてきたら、、、

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この直線の先。右カーブの所。多少広くなっている。

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右カーブ地点。アスファルトで覆われた路面には無数の雨が作った模様が出来る。【116】

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広いところの片端。草木に埋もれながらもその存在を強く訴えていた。【116】

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山形県知事とまでは読める。画像ではその先がわからない。

もうこの石碑を見ること出来て心は涌き躍り、深く思慮することなど出来なかった。

帰ってみたら読めなかった。

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石碑の先もさらに続く道路。【116】

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石碑の場所で振り返る。石碑の手前で道が落ちかけている。【116】
(山形方面を写す)

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石碑の正面で法面が異なっている。【116】
(山形方面を写す)

タイヤの轍のような跡が見えるが、いったいいつの物なのだ!

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落ちそうな道路。道路にはヒビが入り、窪み、いつ落ちるかという所。ヒビの隙間からは草が生え、そして繁殖している。あまりに草が増えてくれば、さらにアスファルトを浸食し崩れてしまうだろう。
(山形方面を写す)

ここが落ちてしまうとやっかいだ。なぜかといえば、石碑の手前(山形側)に当たるのだから。ここが落ちたら石碑には福島側より進入する必要がある。峠より山形側もデンジャラスな区間であり、とても簡単に行くことはできない。

実はこの大峠凾嶺越の石碑の裏には送電線の鉄塔がある。しかし、本来あるべきはずの巡視路の看板が無く、この区間では別ルートで巡視しているのかもしれない。けど、これ以外にあるはずもなく、とりあえず大峠の手前までは送電線が同じルートを通ることから、この放棄された区間を巡視路としていると思われるのだが・・・。ともすればこの道であっても徒歩では進入することがあると言うことか。


残念ながら、この日の探訪ではここで引き返すことにした。天候不順。雨でも降られたらやっかいである。それ以前に運動不足の自分にとって体力が売り切れたこともある。まだ中間地点からほんのちょっと足を延ばしただけ。大峠ははるか彼方に見えた。手が届かない。一体いつになったら峠に行けるのだろうか。


その後00年11月4日には大峠に到達でき、そこから山形側に足を踏み入れた。そしてしばらく通行不能区間を歩いた。

途中区間残ってしまうが仕方ない。とりあえず見るべき物は見たことだしヨシとしよう。

それに人一倍臆病。獣の糞を見つけた時点で生きた心地はしていない。ときたま鳥がガサゴソするとそのたび驚き、我が身を振り絞って逃げる。これ以上、命を危険にさらしていたらおかしくなってしまう。せめて体力があればまだ良かったのだが・・・。

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大峠区間 山形側 大猿倉沢橋〜大峠隧道までの道の険しさを物語る。この画像のように断崖絶壁にへばりついた難路が続く。うねうねくねくね。勾配はないのだが、その崖の傾斜には目を見張る物がある。【114】 (山形方面を写す)

放棄されるのも仕方がない。

現道だったとしたら、

間違いなく酷道。

これを見て行こうと思ってしまった方へ。

この道に進入することは極めて危険です。いつ間違いがあってもおかしくないと固く心に誓っておいて下さい。それにうちのサイトはこの道路の安全を保障するサイトではないことは自明です。というか、ガイドブックであるとは書いてませんし。写真があると言うことは生き返ってきた証拠。行って来れるわけだとは思わないで下さい。

私は写真を撮ってきましたが、それと引き替えに命はいつ落としても不思議では無いということを了承した上で進入しているわけです。しかし安易にいつ命を落としても良いという考えで進入しているわけではありません。万が一、最悪、その場合は仕方ないという考えです。それに至るまでに防御すべき物は最大の努力を払うべきと考えます。


写真があるということは道路に入ったということですが、あまり安易すぎる気持ちでは行かないで下さい。
もしかしたら、入院しとるかもしれん。死んどるかもしれん。という気持ちで行って下さい。


(1)熊います。間違いなく。
(2)それ以外の獣もいます。当然野生の獣は動物園の物とは違います。人間なんておいしいビーフステーキに見えることでしょう。
(3)蛇います。
(4)蜂もいます。
(5)落石や崩落はいつしようかと待ちわびています。歩いているそばから落っこちてきます。



そして、これらに遭遇した場合、運悪ければ「死にます」。そして「迷惑かかります」。


あくまで自己責任。
自己責任、自己責任と宣わってはおりますが、自己責任と言うのはどれほど簡単か分かりません。自己責任だぁ〜と叫んでいても、なんかあれば、迷惑かかります。


無責任と言われればそれまでだが、そんな責任まで負えません!!

というかそんなつもりでサイト運営しておりません。意義等ある方いらっしゃるのは当然ですが、このことは免責事項とお考えいただきたい。

これを無責任だと考える方。世の中にはいろんな考えがあってしかりと思っていますので否定はしません。けど、私としてはそういうこと言われても考え改めるわけでもありませんし、納得しがたいものがあるので、参考にはしますが議論をしても平行線をたどるだけです。それに私はそういうのにパワーを費やすのが嫌いなんです。

所詮、個人が気まぐれでやっているサイトです。他人に何かを強要しているわけではありません。自己満足の世界を人間やまてつとして公開しているだけです。それ以上の何者でもありません。

それ以前にうちのサイトをガイドブックだと思っていたら考えを改めて下さい。ガイドブックではないです。よ〜く読んでいただければ分かるはずです。そしてうちは万人受けするように作っていません。

いってみたいと思った方。ガイドブックとは思わないで下さい。自分で情報を収集して、最低限いや最大限の配慮を行った上で行って下さい。

こんなことをわざわざ書くまでのことではない。これは私の考えです。だけどいろんな考えがあるはずですのでご叱責をいただくかもしれません。もちろん、「なぜそうなんですか?」 と聞かれても何も答えられません。頭が悪いのであまり難しいことを考えられないのです。書くまでもないのではありますが、書いておきます。以上。




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2001/07/24 作成