2001年5月 天下の酷道R157号温見越えオフ
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『落ちたら死ぬ!!』 「ひぇぇ〜〜!!」
かなりいい加減な温見峠周辺略図
これから進もうとしている区間は能郷〜黒津間である。
またこの能郷〜黒津間が最狭区間もとい最狂区間なのだ!
そして落ちたら死ぬの区間。この酷道でも最も狭い区間の一つに進もうとしている。
なにしろ断崖絶壁。よくこんなところに道を設けたなぁと言う感じの道路が延々続く。
途中振り返ると、はるか眼下に川が流れているのが分かる。
この道路の路肩の先は、川まで1直線。でんじゃらしーな区間である。
集落と集落を結ぶ区間であったり、あるいはこの先で工事している箇所もあったりするために
不気味に交通量が多い。また大型車通行不能と言っても長さの物理的限界からであり、
ダンプはこんな道でもやってくる。満足に離合所もない。
大型車通行不能とやたらうるさい理由が良く分かった。
行けるところまで行ってみようとか、無理すれば行けるだろうと言うのはかなり危険だ。
「落ちたら死ぬ」なんていう看板が立っている自体、この区間が異常な区間であることを物語っているようだ。
そして路肩にあるのは418(丸山ダム)と同じポール・・・。
実は先日、温見オフのレポートを作ったあとにある事実に気づいた。
それは・・・、
「ここも418やんけ!」
そうなのである。この区間、正真正銘酷道418号なのである。
つまり、418号は根尾村より157号と重複して温見峠を越えているのだ。
標識がないからつい失念というか錯覚してしまったが・・・、
とにかく418号といえば、私の頭では恵那〜八百津しか思い浮かばないんじゃないかってぐらい
強烈な印象が埋め込まれている。私が418と口ずさんだ場合は全て丸山ダム湖のところを
表すと思ってもらって間違いはないだろう。そのくらいだ。
しかし、ここはあくまで157号。そう私にとっては157号として強烈な区間インデックスが作られていく。
〔写真は特記以外進行方向を写す〕
意を決して最狂区間に突入!! (c)ゆん@yun' s forest
ちなみにこの画像はゆんさんに撮っていただきました。ありがとうございます!
一体最狂区間はどんなものなのか・・・、
確かに狭いですが、極端にターセル1台分というような幅の所はあまりありません。
418号丸山ダムよりは広いと思われます。ただ離合所はここもほとんどありません。
変なところで出会うと延々とバックする必要があるでしょう。
なんと言っても、路肩を示すのはガードレールではありません。
ポールとあっても無くても良さそうなトラロープだけです。
一応親切にトラロープでポールを結んでいます。
路肩に立つのはポールとトラロープの原始的なガードロープ
まだはるか彼方というわけでもないが川との高さはだいぶある
この先にも集落があるので電気が来ています。
トラロープがよく見えます、川もよく見えます。
まぁこのあたりはまだまだ序の口。
前を行くのはあおっちさんのシビック号。この幅員があればダンプは通れるね。だけど離合できるかというと・・・。
右の画像は〔能郷方面を写す〕
カーブミラーもあるところにはあります。そして崩落防止ネットもあります。
しかしながら離合所の数を考えるとだいぶ狭いです。路肩はすぐに崖。
たしかにV字谷だから直角にストンと落ちることはないのですが、
75度ぐらいの角度ではるか底の川まで続いています。
白線よりはみ出したら命はないと思って間違いないです。
路肩の先に余裕はほとんど全くなし。そのくせポールしか立っていない。
ちょっと広かったところで撮影タイム(というかあたしが勝手に止まっただけだったり)。
本当こっちゃんさんゆんさんご一行様にはご迷惑をおかけしました・・・#
路肩から川の方を写します。えぇ角度でずっと続く樹林です。
そして今通っている道路を写しましょう。きれいなV字谷ですね。
左の画像。どこに道路が走っているか分かりますよね?
右のほうからたどるとわかるけど、中央ちょい上あたりのところに道が見えます。
そして川まで緑が一杯ですが、75度近くの急斜面が続いている様子が伺えます。
たしかに落ちたら死にます。
しばらく行くとガードレールがありました。離合にはきついけどちょっとだけ広幅員です。
災害復旧工事で立派になったようです。
路上には落石。看板は落石ではなく道幅が狭いことばかり強調!!
たしかに狭くて高くて離合できなくて恐いです。
そういえば今回は狭いところでの対向車はありませんでした。
えんえんとバックする羽目にはなりませんでした。
離合できるところであらわれて良かったです。
うねうね、くねくね。♪ダンプが出てきて、さぁタイヘン! という道路が続きます〔能郷方面を写す〕
こんなところもポールとトラロープのガードロープ〔能郷方面を写す〕
たしかにワイヤー線のガードロープにしようがガードレールを
つけようがぶつかったりしたときはどれも一緒ですからね。
結局突き破るには変わりないわけですね。
でもガードレールなら多少なりとも衝撃を吸収してくれそうですが・・・。
上の画像のところもはるか谷底まで続く75度の急斜面。
そして、そこから下を見ると・・・。
川まで1直線。はるかはるか彼方の川がよく見えます。真ん中付近の白いところ。あれ川と河川敷。
でも木が生い茂っているところなのにここだけ妙に生々しく川が見えている・・・。
ここはちょっとだけ道幅広くてみんな車を止められました。車を降りてみなさん路肩に立って下を覗きます。
「こわ〜い!!」
「ちょっと危ないってば!」 ポールは鉄筋にくくりつけてありました。
画像をよく見ると分かるのですが、じつはこの場所。祠が建っています。
不謹慎な意図はありませんので、あまり多くを書くのは避けますが、
断定は避けますが、おそらく、そのような場所なのです。
「笑い事じゃすまない現実!」
「落ちたら死ぬ!!」冗談とも言えぬ看板が立つ現実。
これが酷道157号なのです。
「指差呼称励行、左右前方後方の再確認を行い、安全運転につとめます」
広いところのすぐ先には、この道路には珍しくロックシェッドがありました。
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Copyright (C) 2001 H.Yamashita
2001/06/08 作成