茨城県道139号線
《筑波山公園線》
茨城県というと、関東平野の北東部に位置し、とりわけて険道などが無いような印象がある。しかし、茨城県もいわゆる水郡線沿い、福島県との境の方に行けば関東平野の北輪郭を形成する山々がある。意外に山の多いところなのだ。その一番南端にあたるのだろうか。ポツンと浮き上がったかように筑波山がある。まるで大海原に姿を現した島のようだ。 |
参道が起源である道路であることからもわかるとおり、その道はほぼ直線に山の頂を登る線形を採る。そして、道は筑波山信仰に来た人たちが泊まるための宿場のようになっている箇所にでるのだ。 |
道は本当に集落の中の1車線路と言う感じである。県道の匂いなどどこにも無い。ただその尋常ならぬ急勾配に興奮すること間違い無いのである。 |
県道138号線より分かれて、県道42号線にいたる路線。県道138号線に国道125号線から入った場合には、北条小学校の手前の信号のあるT字路を左折する。そこには、入り口にこれよりつくば道という石柱が立つ。 |
特に標識がたつわけでもなく、分岐した先もごく普通の集落の中の道である。 |
このまま進むと、一時停止標識で2車線の立派な道に合流するのである。500mぐらいは県道は2車線の立派な道を通ることになる。 |
標識には「神郡」と書かれる。いわゆる急勾配区間手前の集落の字名のようだ。しかし、県道たるべき、筑波山へと言う標識はいっこうに現れないのだ。 |
分岐すると県道標識がたち、ここで間違いのないことを確認できる。そこにはこれから拡張しようとしたのか(いやそれは無い)ごく100m区間にわたって2車線分の道幅が確保されているのだ。 |
県道探訪のごく基本中の基本である。県道は「止まれ」なのだ! |
そこには県道標識がたつ。この先、田んぼの中を通り抜けるといよいよ急勾配区間の始まりだ!! |
このストレート区間。その間ずっと、ご覧のように3線併走区間なのである。1つの道路として見ると離合困難であるが、違う道を進めば離合は可能なのである。もちろん、この先急勾配集落区間が始まるところでも合流している。 |
田んぼストレートを抜けると、いよいよ山並みは目前に迫り、そして集落をの中の隘路となる。そして道に沿うかのように一直線上に家々が連なる姿が見えるのである。 |
エンジンは軽いうなりを上げ、ゆっくりと確実に歩調を進める。 |
今までのは前菜にすぎない。 |