神奈川県道515号線
《三井相模湖線》




515



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ここから先は路面上に中位の大きさの落石が目立つようになる

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なんとも言い難い廃道の美しさ

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振り返って写す

白いガードレールとわずかに顔を覗かせるアスファルト。ここでは、もう全てを覆い尽くすのに時間はかからない。



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美しいままのカーブミラーが多いのも特長


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画像左端の黄色い標柱 巡視路道標

ここから新多摩線の鉄塔の足下までけもの道が続いている。



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すぐ上に鉄塔はある

そろそろ沼本ダムの上あたりに来ている頃である。


すると、崖下より、鉄パイプで出来た仮設の工事通路のようなものが上ってくる。

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崖下へと続く仮設通路

どうやら沼本ダムへと続く管理用通路のようだ。この通路に沿って通信線柱も続いている。



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通路は沼本ダム方面へと続く


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通信線柱には、沼本南制御線の文字

おそらく、沼本ダム自体はあまり大きいものではないので、津久井湖のダム管理所で遠隔操作されているのだろう。その通信制御ケーブルと思われる。昭和29年ということは、津久井湖が出来た当時のものか?


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振り返って写す  ここまで来たら東電の配電線も単相が1回線だけ来ていた


東電の配電線が来ている。ということは、何かしら電気を使うものがあったのだろうか。あたりは草に覆われていて、特別なにかは見あたらなかった。



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草に絡まる 三井571号柱


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変圧器はあるが、カットアウトは全て解放されている

つまり、負荷となる需要は無いわけだ。


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対岸の喧噪は全く関係ない地


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このあたりは竹が多い

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斜めに堆積した土砂

沼本ダムを過ぎた先から名手までは、沢や谷を流れてきた土砂が道を斜めに堆積している箇所というのが多くなる。


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自然の作り出した造形美(振り返って写す)

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こけむしたガードレールも落石の直撃を受けたのだろう(振り返って写す)


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現道時代でも、ここを通るのは困難を極めたことであろう

崖とガードレールの間の幅が車道なのだから。

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目の前を遮るのは土砂の山


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綺麗に斜めに堆積している

もちろん、ここでも踏み分け跡がはっきりと確認できる。




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対岸を見る


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道の浸食はすすでいて、ガードレールが無ければ、どこからどこまでが道だか分からない

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落ち葉の絨毯と喜んでうっかりしていると罠にはまる

落ち葉に埋もれてわかりにくいが道は確実に落ちかけているのだ。


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美しく堆積した土砂

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この付近は多少道が広がっていたのだろうか?

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ここまで来たら、名手側バリケードまで後少しである

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そうしているうちに、名手側バリケードまで到着した


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バリケードを過ぎて100mも行くと電動遮断機式のゲートが降りている
(遮断機の画像は2000年2月)

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名手側の入口

ここから100mほどで遮断機のゲートにぶち当たってしまう。

車が千木良側にデポしてある。また、この道を戻ることにしよう。

道が廃道へと至る過程を見ることが出来る場所であった。その危険性と裏腹に、完全に消滅する直前の美しさは存分に味わえることが出来た。

しかし、この道は完全なる廃道になることは現在の情勢が続く限りあり得ない。

なぜなら、送電線の巡視路は法規上必ずもうけなければならないものだからである。また、年に数回、下草狩りをしたり、タンクとブラシを担いで鉄塔まで行き、そしてそこから鉄塔によじ登って碍子をブラシで洗う作業なども巡視路がなければ出来ないことだ。そう、汚れが付着すれば、碍子が碍子の役割をしなくなる。電気は決してタダでは無い。

そうしてこのレポを終えることにしよう。




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