連続ワインディング区間は車の姿がない 奈良r138 赤滝五條線 (1)
取材:2005年6月25日
県道138号赤滝五條線は黒滝村を横断し五條市を結ぶ一般県道だが、途中に地図上でえらく曲がりくねった区間が連続することから今回実地調査を行った次第。この路線は起点から終点方向にレポートしている。
黒滝村役場から約3キロ少々、ここが r138 の起点になるようだ。この先も舗装された道路が続いているが林道が幾重にも分岐して行く。
「熊出没注意」の看板の横には「鍾乳洞」の文字。現行の SuperMapple や ProAtras には出ていないが、少し昔の MapFan V には地図に出ていた。いくら私が俗化された観光地が嫌いといえどこればっかりは安全設備がないと素人には近づけない場所だ。峠を越した天川村にも鍾乳洞があるらしい。
行き止まり部分といっても道幅は充分にある。林業関係の車の往来は結構あるようだ。
まだちょっとしか走っていないが、さっそく1本目のヘキサを発見。r48 は主要道のくせに1本のヘキサも見当たらなかったがえらい格差である。見てのとおりもう人家が建っていて、かなり谷の奥まで人が入っている。
赤滝集落の中。さすがに集落内は道幅が狭いが r48 の才谷に比べれば離合もスムーズ。今回筆者は初めて黒滝村を訪れたが、正直な話どんな辺境の地かと思っていたがかなりまとまった集落が目立つのに失礼ながら少々驚いた。
突然テニスコートや木造のコテージが現れた。黒滝村のレクリエーション施設らしい。週末ということで家族連れなどで賑わっていた。
r48 が左から合流。しばらくの間重複する。(この背後が神社で、この交差点を逆方向から撮影したものが r48 のレポートにある)
黒滝村役場を右に見て拡幅工事中の現場を過ぎると黒滝小学校が見える。r138 はここを左折する。ここまでは1日6便バスがある。(別に1便r48才谷経由がある)
左手に旧家を改装したらしい施設が見えてくる。黒滝森物語村という施設で観光・レク施設。食堂もある。
この日は初夏を思わせる陽気で、水辺では子供たちがはしゃいでいた。
R309にぶつかった。ここから約2kmは R309 大淀方面へ重複する。実は手前に写っているこの川が町村境で、川から向こうは下市町である。この写真の右手には道の滝黒滝があり、この施設はぎりぎり黒滝村にある。この道の駅はかなり前から設置されていて、黒滝村でのバス乗り継ぎのターミナルにもなっている(バス停名は「黒滝案内所」)。小さな村なのになんと観光客誘致に積極的であるか感心させられた。
重複している国道もほとんどは整備済みなのにこの区間だけセンターラインがない。
標識の1つもないが、丹生川上下神社を過ぎた先に現れるこの橋が r138 である。この先の区間はまだそれでも車が通っているのだが…。この付近、道路改修で仮設道路になっていてややこしい。改修がすめば標識くらいは付けてほしいものだ。
だが改修区間はすぐに終了し、険道は闇に呑みこまれて行く…。
丹生川に沿って進むうちに「鮎供養塔」があった。おりしも渓流釣りのシーズンでそういった車が沿線によく止まっている。
下市町森林公園が現れて、キャンプ場など家族連れで賑わっていた。
途中で小さな看板があった。うーむ、下市も城戸(旧西吉野村。今は五條市)も r138 じゃなくて r20 の行き先なんですが…。