■P52 奈良


地図08 地図をよく見れば分かることだが、近鉄奈良線を通り越すことができる道路が極めて限られている。この富雄駅をくぐるr7の東は、学園前駅そばの市道、次が菖蒲池駅そばの高架橋(これは結局学園前方向に出てしまう)。2つめの高架橋は駅北口を経てならやま大通りまで抜けられるが、駅すぐ東の踏切は北行一方通行。各駅に1ヵ所くらいしか満足に線路を通り越すことができず、しかもすべて駅前なので混雑して当たり前である。

r7 には全線に渡って抜け道指定されているが、はっきり言って抜け道という期待をして混雑時間帯に走ると後悔すると思う。特に駅周辺(これは混雑マークが入っている)と、霊山寺(りょうせんじ。バラで有名)から南は朝夕の流れが悪く、地元タクシー運転手にも嫌われている。霊山寺付近には見通しの悪い離合困難区間が残っている。交通量が多いのだから何らかの方法(交互信号とか)で交通整理がされることを望みたい。

地図09 西大寺駅付近も、通過するルートに100点満点はないというやっかいな地域だ。

自動車が近鉄奈良線を通り越すことができるのは、地図のなかでは4ヵ所ある。西(左)から順番に1,2,3,4とすると、

1 … 北側の道路(r104)はまずまず見通しもよく走りやすいが、線路の南側は狭い上に複雑で、地理が頭に入っていない限り無理。

2 … 有名な開かずの踏切。特に北側は交通量の多い道路に面しており、右左折レーンもないため渋滞の原因にもなっている。

3 … 立体交差のため踏切はないが、北側の奈良ファミリー前の交差点は変則現示のため赤信号の時間が長い。特に駅前から右折して阪奈道路方向へ向かう信号は一瞬で赤に変わる。

4 … 駅西側ほどではないが結構閉まっていることが多い踏切。南行きは右折禁止なので、北側から駅南口に出たい時には使えない。また、r104 との交差点(ロータリー式で見通しが悪い)も r1 との交差点もよく混雑する。

実際の人気(?)は、やはり2の開かずの踏切のイメージが強いのか、立体交差の3が多いようだが、r1 との交差点を左折してしまうとその先の信号で必ずひっかかるので、行き先によりけりだ。

なお、1と2の間にはいくつか踏切があるが、伏見中学校東側の踏切が二輪車通行可能なのを確認している(近くの看板には二輪も通行不可とあるが、道路標識上では問題ない)ほかは通行不能と思ってもらった方がよい。

地図11 地図だけ見ると、阪奈道路から大和郡山市街に向かう最短経路が r7 である。しかし、r249 を分ける橋から南、r9 合流点までは主要地方道とは思ってはいけない。住宅地の中の道程度の道幅しかない上に、マイクロバスも通っている。ところが驚くことに、この道路、r9 と合流する部分は大型貨物・大特通禁とあるが、それ以外には大型通禁指定されていない。現実問題として、ここに10トン車なんて入った日にはトラックも周りの車も大変である。たとえ大型車がいなくても、狭隘路に慣れていない車がいるだけで大渋滞だ。

大和郡山市街が目的地・出発地なら、遠回りだがr249(大和中央道)からr144と回るか、阪奈道路(r1)から r9 か、あるいは再混雑時間帯なら逆に輸送力の大きい r1 - R24BP の方がまだいいかもしれない。

大和中央道(r249 の東側の道。外川町交差点を通過している方)は現在整備中で、今は北端で急カーブしもともとの r249 と合流しているが、直接 r7 へ繋がる道路を建設しているようである。ただし、昨今の状況からいつ開通するのかは筆者も知らない。

なお、二輪限定と考えてほしいが、南から進むと、r249 が富雄川を渡っている橋の1つ手前の橋(点滅灯火があったかも知れない)を右折して橋を渡り、険道r7 を少しだけ北上して、すぐに右に分かれる道へ入ると、うまく抜ければ第2阪奈高架下まで到達できる。ただし、あぜ道クラスのため、軽自動車なら通れるが、地元の人・車の通行もあるのでお薦めしない。


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